ドラマ『アンナチュラル』から学ぶ法医学!第3話
2018年1月26日金曜日夜10時放送のドラマ『アンナチュラル』第3話をネタバレ解説していきます!
Unnatural Death #3 予定外の証人
あらすじ
ミコト(石原さとみ)は半年前に発生した“主婦ブロガー殺人事件”の裁判に、代理証人として出廷することになる。被告は被害者の夫の要一(温水洋一)。殺害の動機は、妻からの精神的DVによるものだと罪を認めていた。しかし裁判で証拠として提出された包丁が本当の凶器ではないことに気づいたミコトは、凶器の矛盾を指摘。それを聞いた被告の要一も、一転して無実を主張する。
裁判は大混乱になり、検事の烏田(吹越満)はミコトに激怒。検察を敵に回すと警察庁からUDIへの補助金にも影響があるのではと所長の神倉(松重豊)が心配する中、ミコトは事件の真実を明らかにするため再び法廷に立つことを決意する。白いものも黒くする烏田検事が有罪率99.9%の威信をかけて、ミコトと法廷バトルを繰り広げる!
テーマ:パワハラ
パワハラ・99.9%有罪など、今流行のネタを織り交ぜた回でした。「女性が〜だから」などと言った瞬間にパワハラで訴えられ、職を失ってしまう時代です。気をつけなければなりませんね!
損傷の分類
①鈍器損傷(blunt force injury)
表皮剥脱(abrasion)
皮下出血(bruise, contusion:挫傷)
挫創・裂創(laceration)
②鋭器損傷(sharp force injury)
切創(incised wound)
刺創(stab wound)
割創(cut(chop) wound)
③銃器損傷(gunshot wound: 射創)
今回、主婦ブロガーは包丁でひと突きされ亡くなったわけですが、これは②鋭器損傷にあたります。では、刺創、切創、割創のうちどれでしょうか?
②鋭器損傷(sharp force injuries)
刃あるいは鋭い縁や尖端を有する 物体(鋭器)によって生じた損傷の総称であり、刺創、切創、割創に大別される。
刺創(stab wound)
刺創は先端の尖った成傷器の刺入により生ずる損傷である。
成傷器
有尖片刃器:ナイフ、包丁、刀など(圧倒的に多い)
有尖無刃器:アイスピック、錐、針、棒、矢、ペン、ドライバーなど
尖端刃器:ノミなど
有尖両刃器
その他:ガラス等
切創(incised wound)
切創は刃あるいは鋭利な稜が長軸方向(切線的に)に引かれて生じる創である。創長>創洞である。
割創(chop wound)
重量のある刃器あるいは鈍な刃器が打撲的に作用して生じた創。鋭的損傷と鈍的損傷が混在する。 重篤な損傷が多く、骨も粉砕される。
割創を作る成傷器としては日本刀やある種の出刃包丁のような鋭利な刃をもつものから、斧・鉈・薪割・プロペラのような比較的鈍体に近いものまで種類に富んでいるので、創の形状はまちまちである。
答えは、、、↓↓↓
刺創(stab wound)でした。簡単でしたよね!
手術器具
手術器具の名前と機能は、ねじ子Webというサイトで詳しく解説されています。
http://www.nejiko.net/contents-index/kampeki/kampeki02.html
コメント
はじめまして!川崎医科大学三年生原田崇史です!
最近ブログ始めました(^^)
まだ法医学履修していないので、どういうものかな?と思っていたのですが、
コロナさんのブログの記事読むとイメージが付きました(*^^*)
更新楽しみにしています😍